徒然なるままに
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令和の幕開け

今日から令和の時代が始まりました。

平成はバブル崩壊から経済が低迷、リーマンショックが追い打ちを掛けデフレから抜け出せず日本経済は苦しみました。その過程で企業は採用を絞り、リストラを実行、終身雇用は崩れ始め、格差問題もクローズアップされました。

アベノミクスと日銀の異次元緩和によっても、依然目標とする物価上昇率2%は見えて来ず、低金利は令和に入っても継続されます。

先月、経団連の中西宏明会長は、「正直言って経済界は終身雇用なんてのはもう守れないと思っているんです。」と述べました。さらに、大学側と新卒学生の通年採用を拡大することで合意したと発表しました。

経団連・中西宏明会長「正直言って、経済界は終身雇用なんてもう守れないと思っているんです。どうやってそういう社会のシステムを作り変えていくか、そういうことだというふうに(大学側と)お互いに理解が進んでいるので」

経団連の中西会長はこのように述べ、「人生100年時代に、一生一つの会社で働き続けるという考えから企業も学生も変わってきている」との認識を示した。

http://www.news24.jp/articles/2019/04/19/06429964.html

また、採用には学業の成果重視を強調しています。

意外な感じはしませんが、すっかり様変わりですね。終身雇用で求められていたのは専門知識など持たない素直に命令に従うタイプ。入社してから疑問を待たず会社のやり方に簡単に染まってくれる元気がいい学生でした。体育会系の学生に代表されるようなタイプを企業は求めていました。

 政府は雇用の年金支給開始まで無収入期間が生じないよう、民間企業に定年を再雇用などの形で65歳に引き上げさせましたが、これ以上企業に雇用確保の費用を負担させるのは無理です。

60歳以降は収入がガクンと落ちます。サラリーマンの仕事は自分が好きで選び取った仕事ではありません。収入が下がるとモチベーションも同様にガクンと下がり、その状態で再雇用者向けの仕事をあがわれて65歳まで過ごします。私の勤務先でそうした光景が見られます。おそらくどこの会社でも同様でしょう。

こんな言わばお荷物を抱え込んで競争力を維持していけるわけがありません。放置していたら日本企業全体が地盤沈下していくでしょう。昭和の終わりから平成にかけてバブルが膨張する過程で日本企業が世界を席巻した時期、日本企業の強さの源泉は企業の家族主義ー労使協調による終身雇用制度にあると言われました。

時代とともに変われば変わるものです。上に引用した中西会長の言葉で私が薄明かりを感じたのは、「学生も変わってきている」というところ。企業側だけでなく学生側も変わってきている、との経済界トップとしての発言は一部の学生に見られるとうことでなく、全体としてそうなっているということでしょう。

職場を見ると若手社員の意識はあまり変わっているように見えなかったのですが、変化は潜行しているならば、嬉しく安心です。

1つの会社で一生働き続けないことを前提にした若手社員の意識・行動は、最も企業の変革を促すことになると思うからです。年寄り世代の経営陣よりもずっと上手にやってくれるでしょう。

昨年1月には政府(厚生労働省)は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」をまとめ、「モデル就業規則」から副業禁止の規定を削除しました。

社員が会社に囲われず、社員も自立して自分の幸せをは自ら知恵を働かせて創っていく、会社の外とも繋がりを持ち広がった視野で人生を設計していけるようになります。終身雇用を破棄する一方で、社員が自立して収入源を複数持つことを厳しく制限することはできません。

インターネットの出現で個人でも起業が容易になりました。働き方改革で、残業抑制、有給休暇の消化、育児休暇の取得などが進みました。政府はあの手この手を打って、人口減少する国を支えるため、女性、高齢者など様々な立場の人の就業率を高めようとしています。多様な働き方を可能とする動きは、令和には一層すすむでしょう。

選択肢は与えられています。人生100年時代、どのような人生になるのか。令和の時代には、それは個々人に委ねられているということが鮮明になるでしょう。自分の人生は自分で創る、その思いを強く持っているかどうかで、経済的豊かさ、心の充足度、その他あらゆるものが大きく分岐していくと思います。

同じ会社に勤めているから同じところを目指して進むというようなことは無くなります。人と比べることが無意味、比べようが無くなって来るでしょう。自分は何が好きなのか、何をしている時楽しいと感じるのか。教育も大きく変わっていくでしょう。

令(うるわ)しく平和な時代へ。

では、また明日。