徒然なるままに
My Natural Garden & Cafe
こころ

自然な姿に力が宿る

無理をすると続かない。力が抜けた状態が最も効率よく働き、疲れない。力が抜けたところには力が流れ込むようだ。自然な姿は美しい。

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楽器を演奏するとき、身体に力が入っていては堅く締まった音になります。楽器を良く鳴らすには、余分な力が抜けていないと上手くいきません。楽器が本来持っているボリュームのある伸びやかな音を出そうと思って、頑張れば頑張るほど、力が入って逆の方へいってしまいます。

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コントロールしようと身体のあちこちに力の入れ具合を変えて色々試すのですが、くたびれて結局筋肉痛になったりします。そして自分にはセンスが無いと思って投げ出したくなるのです。

ところが、しばらく放って置いておいてから、何も考えすに鳴らしてみると豊かな音が出たりするのです。うわっびっくりという感じ。

昔やってたテニスでも、飛んできたボールを打ち返すには、ボールがラケット面に当たるインパクトの瞬間にグリップを強く握って、それ以外は力が抜けている状態で振れていないと、ボールに跳ね返す力が乗っていきません。

勢い込んだり、一生懸命になりすぎて力がこもると身体がガチガチになって、しなやかさが消えてしまします。こんなに一途な思いでやっているのに、どうして上手くいかないの、と思ってしまいます。

こんな風に、頑張って力むと上手くいかないことが多いです。頑張ることが良いことのように言われますが、本当なの?って思います。

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発芽した芽は簡単に傷付いてしまいそうなほど柔らかいですが、時にアスファルトを押し上げるほどの力を持っています。

頑張らない、自然のままの姿でいる。それが一番力を発揮しやすい状態です。張り切って、何事か成し遂げようと身構えると、却って続かなくなってしまいます。千里の道も一歩からですが、千里を前にして頑張るぞという思いは、いつまでも維持できません。力のこもった状態は直にくたびれてしまいます。

今、ここを楽しむこと。

これが長く続くことになり、気が付くといつの間にか遠くまで来たな、と振り返ることになるのです。

自分にとって自然なこと、何か見返りや報酬、人の賞賛などを求めてでは無いこと。それそのもののためにすること。そのとき、今ここを楽しんでいます。

自然な姿が一番パワフルです。何故なら、その人が本来の姿でいれば、他の誰もその人と同じにはなれないからです。誰もがユニークだからです。

力の抜けた状態が最も力を湛えています。しなやかで、柔らかくあること、堅くならないことが大事です。

ゆっくり育つものは、大きく成長する。ゆっくり進む者は遠くまで旅する。

急いで進むのは、ある程度のところまでは早く辿り着くが、そこで終わってしまいます。どこかにゴールを決めているから、そこまでは急いで行ける。

逆に言うと、急ぐことが出来るのはゴールを決めているから。どこが目的地かわからないものに向かって急ぐことは出来ない。

本当に好きでないものを我慢してやっていたなら、決めたゴールに届いたら、それでおしまいになってしまいます。ああ、ゴールした。やっとこれで解放される、となります。

好きなものをやっているときは、到達すべきゴールなど頭の中にはありません。ただ遊び探求しているだけ、時間を忘れています。

その対象と一体になって今に没入している。だから先のことなど意識していない。目的地など無い。好奇心に導かれて一歩一歩奥へ分け入っていく。心が導くのに任せている。そのとき、時間が存在しない世界に入り込みます。そこは命が回復し養われる場所です。

だから無窮です。どこまでも入って行く。どこまでもゆっくり静かに、伸びて行く。抵抗なく、苦しみなく、疲れを知らない。

誰もがそうした道を持っています。外を探しても見つからない。心の内に続いている道です。自分と同じ人は世界に、宇宙に広げても一人としていない。自分だけの道です。

自分が自分自身であること。心の道に沿って独り楽しみを守って歩むことが、世界へのギフトになります。

他人のようになろうと思わない、自分自身でいることを楽しむ。自然のままに生きること。人と比べると力を消耗するばかりです。心の声に耳を澄ますこと。力を湛えた自然な姿で歩んで行くこと。能力も資力も要りません、自然な姿には創造の恵みが注がれているのです。

では、また明日。