徒然なるままに
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こころ

個人が発信する時代 

日経新聞で昨日目が止まった「令和を歩む」のシリーズの③、脚本家の北川悦吏子氏のコラム。

「ひとり」発が咲く時代へ 

2018年に放映されたNHK連続テレビ小説「半分、青い。」では、ヒロインがままならない人生を創意工夫で生き抜いていく姿を描いた。脚本を書くにあたって、昭和から平成にかけての時代考証が力になった。

 

■「自分」で動かす

「人生のイニシアチブは自分でとる」という登場人物のセリフは新たな時代に日本人が保つべき精神を表現したつもりだ。大勢の人が集まって何かを成し遂げることが美徳だったのはもはや過去のことではないか。「自分発」のアイデア次第で新たな物事が動いていく、個の可能性に満ちた時代が始まっている。 (中略)

苦しいかもしれないが、自分を突き詰めて考え、そこから何が出てくるかを見極めて前に進む。そうすることで人間が力を発揮できる社会になりつつある。企業も従順さより人材の考え方やオリジナリティーに関心を持つようになった。

として、

インターネットは個の可能性をもっと広げていくだろう。

と続いています。

  これ、まさに最近、私が書店で目に付いて手にした本やネット上の記事を読んでいて色濃く感じでいたことです。北川氏ははっきりと、大勢で一緒にやるのは『過去のことではないか。』そして『個の可能性に満ちた時代が始まっている。』 と言い切っています。脚本家の持つ感性で、人々の心の内で進行する動きをキャッチして出てきた言葉でしょう。読んでインパクトを受けました。

副業の仕方や、小規模ながら起業して自分で稼いで行くことを指南する書籍は多く出てきています。個人で何かことを起こして行くことを勧めるのは、書籍の著者自身の経験に基づいていて、これで結構やっていける、生活の不安が減った、始める前と比べて個人的な充足感が得られている、自分の生活を人任せにしないで自立の感覚を楽しめているから、というのが読んでみると分かります。 

こうしたことの背景には色々なことがあります。インターネットのおかげで個人として多くの人と直接繋がることが可能になり、アイデアがあれば収入を得る機会が生まれたこと。年金不安からくる自衛の意識。既存の制度・組織が時代に合わず崩壊してきており個人個人が軸を自分の心の内に置くように変わったこと。寿命長期化で組織を離れて生きて行く時間が増えること、等々。

 新しい技術の進展で個人の裁量が大きくなった一方で、拠り所と思っていた会社や国といった外の世界は疲弊が目立ち、ベンチャーや個人など小さなものに意見を聞いたり助力を求めるようになっています。

 ここで、重要なのが次のことです。

自分は何が好きなのか。 

お金を得る手段やノウハウの情報は手に入るでしょう。しかし本当に自分が幸せを感じて生きていくには、他人の書いた指南本どおりに真似するのでなく、自分の本質にあった自然なスタイルでなければ長続きしません。これをしている時、自分らしくいられて楽しい、さらに追求したくなる。根源的なありのままの自分に戻って自分が好きなことを見つけていくことが重要です。(ありのままの自分を忘却して分からなくなっている人も少なくないかも知れません。) 

 上で引用した北川氏の言葉、『苦しいかもしれないが、自分を突き詰めて考え、そこから何が出てくるかを見極めて前に進む。そうすることで人間が力を発揮できる社会になりつつある。企業も従順さより人材の考え方やオリジナリティーに関心を持つようになった。』は、令和に入った一人ひとりの日本人へのエールです。 

 どんな人もその人にしかないユニークさがあります。小さなことで良いから、ワクワクすることをやってみよう。ちょっとした勇気で行動してみよう。そこから始まります。  

では、また明日。