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働き方

高齢化社会での働き方

出版されてから時間が経っていますが、今読んでいた本で、これからの長寿社会の働き方について言い当てているなと思ったところがあったので、紹介します。

「お金持ちになれる黄金の羽の拾い方2015」橘令 著

ベストセラーになったのだそうで、ご存知の方も多いでしょう。

政府が働き方改革に取り組み始める2016年より前の 2014年9月に出版されています。

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ

 長いですが以下、引用します。

  老後問題とは「老後」が長すぎることなのですから、80歳まで働ける仕事を持てば問題そのものが消失し、年金制度の破綻を気にする必要もなくなるでしょう。そう考えれば、いちばん大切なことは楽しく長く働ける仕事を見つけることです。

  北欧やオランダ、ベルギーなどの”北の欧州”では生涯現役(自分のできる範囲で市民社会に参画し続けること)が新しい常識になってきています。「国民」だからといって、その既得権によって国家から生涯面倒を見てもらえるわけではありません。福祉の前提は、社会や共同体(コミュニティ)に対する貢献なのです。

  (中略)

  今後、本格的な高齢化社会を迎えることが避けられない以上、定年後も労働市場や市民社会への参画を求められる時代になることは間違いありません(同様に、女性が働かなければ労働需要を賄えないのですから、専業主婦という言葉も死語になるでしょう)。そのときに不本意な仕事しか選択肢がないのなら、生きることそのものが苦痛になってしまいます。

  不幸というのは、強い心理的ストレスに晒された状態のことです。人間が社会的存在である以上、ほとんどのストレスは人間関係から生じます。家庭や恋人との関係も難しいでしょうが、サラリーマンの人生は会社に拘束されているのですから、上司や部下、同僚など会社内の人間関係が苦しさの原因になることが大半でしょう。

  このようにして日本人は、働くことは苦役であり、大過なく勤め上げれば定年後に、”悠々自適”という極楽が待っている、というきわめて特殊な人生観を持つようになりました。最初は希望に燃えていても、40代で先が見えてしまえば、あとはひたすら会社という監獄で耐えるほかないのです。

  しかしこれは、大学卒業から定年まで、会社員人生が40年と区切られているからこそ、かろうじて成立する人生設計です。80歳まで働く世の中になれば、60年間、4分の3が「苦役」になってしまいます。ほとんどのひとは、こんな人生に耐えることはできないでしょう。

  そう考えれば超高齢化社会の人生設計は「自分の好きな仕事をする」ことしかありません。

  「なにを当たり前のことを」と思われるでしょうが、これ以外に60年という長い職業人生を乗り切る戦略はありません。「楽しく長く働ける世の中にしよう」というきれいごとではなく、私たちは、「好き」を仕事にする以外に人生を生き延びる術がない、そんな「残酷な世界」に連れ去られてしまったのです。

  自分だけのニッチを見つけ、人的資本を最大化する”スペシャル(専門)”に特化し、会社に依存せずに市場から富を得る ー 知識社会に生きるとは、そういうことです。  

いま政府は70歳まで働けるように、企業の努力義務を定めた高年齢者雇用安定法改正案を来年の通常国会に提出しようとしています。上の引用は多少誇張されて聞こえる部分もありますが、正鵠を射ていると言えるでしょう。

結局、皆考えが行き着くところは同じです。「自分にとって好きな(やってて苦痛にならない自然な)仕事をすること」。

ひとそれぞれに好きなことは違います。黙って待っていても、向こうからやってきません。行動していきましょう。小さなことから関心のあることは試しましょう。

頭は先回りして行動する前から結論を出すものです。でも、やってみると違った展開が起きたりします。頭にブレーキをかけさせないで。子供のような好奇心を取り戻しましょう!

では、また明日。